やがて葉桜の季節のSmile

2017年04月20日 | (木)青野友彦

やがて葉桜の季節のSmile
さて木曜日のオープニングトーク、先月の末からずっと、桜の様子を追いかけつつ、桜にまつわる言葉を交えながらお話をお届けしてきました。

まずは、その年初めて咲いた桜の花、もしくは咲いて間もない桜の花をさす「初桜」。
満開が近づいてきたころは、夜桜が仄かに明るく見えるようすをあらわす「花あかり」。
このころは、日中の桜の様子について「花の雲」や「花曇り」といった言葉も使いました。

せっかくの週末が「花散らしの雨」になってしまわないかと心を砕いた翌週は、雨を乗り越えた満開の桜が水面に映る「花影」を楽しみました。
みなさま、満開の桜、お楽しみになりましたでしょうか。

そして今週に入ってからは「花に嵐のたとえもあるぞ」という、これは唐代の五言絶句を井伏鱒二が和訳した有名な一節ですが、桜吹雪舞い散る強い風も吹きました。

でもって今の状態、例によってぼくんちの近くのお花見スポットに偵察に行ってきましたらば、ざっと一割から二割くらい花が残っているかな、といった様子。

このあとは「葉桜」の季節ですね。

花が開いてきた状態を「一分咲き」「二分咲き」と言うのと同じように、葉桜のほうも、花の散り始めとともに若葉が芽吹き始めて以降は「一分葉桜」「二分葉桜」のように葉と花の割合で言い表わすのだそうで、ということはうちの近所、今はおおむね八分から九分の葉桜といったところでしょうか。

今週末、ないしもう少し先くらいからは、花がほぼ全て落ちた、100%の葉桜になりそうですね。

桜はまず花だけが枝いっぱいに咲いて、花が散るのと入れ替わりに若葉が芽吹いてくる、これが魅力のひとつであることは間違いありません。
で、このあとは秋まで葉が茂っている状態がつづくわけですが、そんならここから先はずっと「葉桜」なのかというと、これはそうではないんですね。

花びらは落ちてしまい、でもまだめしべやおしべが残っていて、全体になんとなく赤みが残っている状態、あるいは樹々全体が新緑の若葉でみずみずしくおおわれているようす。ここまでが「葉桜」と呼ばれる時期であって、それ以降の、単に葉が茂っている状態は、これはもう要するに「桜の木」なわけです。

ということは、満開の桜ほどピンポイントに短くはないけれども、葉桜もやっぱり限られた季節のものなんですね。

もうすっかり葉桜になって青々としたところへさわやかな風が吹いて、樹々全体がさやさやと鳴っている、なんてね、いいですよね。
その季節その季節ならではの味わい。しみじみ、いつくしんでいきたいものです。

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と、そんな話題からスタートした、2017年4月20日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…

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かみ合わせを考えよう
第1/第3木曜日のこの時間は、かみ合わせと健康について、G&Oデンタルクリニックの富安誠院長にお話を伺っていきます。

今回は「咀嚼運動とかみあわせ」をテーマに、聞き手の小川綾乃さんがじっさいに変化を体験しつつ詳しくお話をうかがいました。参考になりましたでしょうか。次回もどうぞお聴き逃しなく!

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Happiness Style
ひろみち料理教室・野崎広路先生。

毎回、身近な食材を使ってご家庭で手軽に作れる美味しい創作料理を教えてくださるひろみち先生。今回は「鮭マヨとバジルチーズのベイクドポテト」を教えていただきました。

今が美味しい新じゃが!レンチンした新じゃがに「鮭フレーク+マヨネーズ+バター」と「溶けるチーズ+バジルソース+バター」をそれぞれ載せて、トースターで焼けばできあがり!あーんもう、美味しそう〜〜〜!これはビールが止まりませんぞッ!

いつものように材料も手順も簡単なうえ、これを基本パターンにして、たとえばシラスを用いるなど、応用もいろいろ楽しめますよ。またこれからの季節、アウトドアで作るのもおすすめです!ぜひお試しあれ。

体調を崩されて以来中断していた「男の料理教室」がいよいよ復活!おめでとうございます!今月から第3土曜日(=今週末!)の10:00〜12:00に雄踏文化センターで開講です。「クッキングママ料理教室」は同じ会場で第4月曜日、佐鳴台「セレブの会料理教室」は今月は27日の開講です。生徒さんは随時募集中!お問い合わせは先生の携帯【090-2189-4575】までどうぞ。

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『My Choice Time〜天の光はすべて星』
今週は、春の夜空の目印になる「春の大曲線」「春の大三角」「ししの大鎌」。
そして、天翔けるライオン、しし座についてのお話でした。

そうそう春の夜の目印はこれこれ!と思い出していただいた方はぜひ実際の夜空でご確認を。
でもって、へえー初めて聴いた、というかたはこの機会にぜひ覚えていただけたらうれしいです。

「春の大曲線」は、北東の空高くにある北斗七星の「ひしゃくの柄」の部分が描くカーブを伸ばしていき、東の空で明るく輝くうしかい座の「アークトゥルス」を経由して、南東の空で純白に光るおとめ座の「スピカ」にいたる、ぐるりと大きな弧をえがくカーブです。

ただ、今年はちょっと特別で、おとめ座のなかに木星が来ていて、スピカの斜め上あたりでとても明るく光っています。
なのでこちらに目をとられてしまうかもしれませんが、見分け方は色です。スピカはおとめ座を象徴するくらいで「純白」に光る星です。乙女〜清純〜純白、連想しやすいですよね。
これにたいして木星はオレンジ色がかって見えます。二つ斜めに並んで光っている星、白い方がスピカです。

春の大曲線がわかったら、アークトゥルスとスピカを直線でつないでみます。すると、この線を底辺にした、大きな三角形をかたちづくるような星がみつかります。
この星を「デネボラ」といいます。デネボラはアークトゥルスやスピカほどまでは明るくないものの、じゅうぶんに明るい星ですからわかると思いますよ。
かなり正三角形に近い、きれいな大きな三角形です。これが「春の大三角」。

いまデネボラを見つけてきた視線のもうすこし先に、星がとっても特徴的な形に並んでいる部分があります。
「?」のマークを左右反転したような形です。これが「ししの大鎌」。
裏返しの「?」の根元の点にあたる部分にひときわ明るい星があって、これがしし座の一等星「レグルス」です。
「ししの大鎌」は、いちど見つけておくと春の夜空ではすぐ目につくようになりますよ。

この「ししの大鎌」が横から見たライオンの顔から胸にかけて。「デネボラ」はその名も「ししの尾」という意味で、つまりライオンの尾です。この両者の間に横長の長方形を描く星の並びがあって、これがライオンの胴体。
胴体からは前後の足もちゃんと伸びているのですが、残念ながら、そのあたりまで確認するには夜空のかなり暗い場所でないとちょっと難しいです。
でも、胴体までわかればライオンの姿を十分想像できますよ。雄々しく夜空を駆けるライオン、形がよく整った星座です。

春の星空を散策するための目印みっつ、そして、春を代表する星座のひとつであるしし座。
お天気が変わりやすい春の夜ですが、晴れた日にはぜひ探してみてください。

ではいつものように探しかた画像です。

【春の大曲線と春の大三角】
やがて葉桜の季節のSmile
【しし座】
やがて葉桜の季節のSmile
※上のお話の流れのとおりに図解していますが、しし座に注目するなら、まず「ししの大鎌」を見つけるのが手っ取り早いです。

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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ

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