秋深し古代を思うSmile

2017年11月16日 | (木)青野友彦

秋深し古代を思うSmile
11月も半ば、各地から紅葉の便りが届いて、紅葉狩りのご予定をたてている、あるいは、もう行ってきたよというかた、いらっしゃることと思います。

ここ遠州地方も標高が高めのところでは見頃を迎えているようですね。平地ではもう少し先といったところで、たとえばぼくんちの近くにイチョウの街路樹がずっと続いている通りがあるんですが、現在の色づきかげんは五割強くらいでしょうか。全体が明るい黄緑色というかんじですが、ただ、せっかちなタイプなんでしょうかね、すっかりまるごと真っ黄色になっている木があったりするのも面白いです。

イチョウといえば大変親しみ深い樹木ですよね、街路樹のほか、寺社の境内、公園など公共の場にもよく植えられていて、お聴きの皆さんのきっとすぐ近くにもイチョウの木があることでしょう。

ですがイチョウはとっても珍しい植物なんです。イチョウはおよそ2億5千万年前に地球上に現れて、恐竜がいた時代に最盛期を迎えたという、とてつもなく古い時代からある植物で、分類上ほかに仲間のいない1科1属1種という特別な存在です。
もともと1種しかなかったのではなく、ジュラ紀には17種も存在していたそうですが、その後の氷河期にほとんどが絶滅してしまい、現在の1種のみが生き残ったんです。
ただし今たくさん見かけるイチョウは人の手によって植樹されたもので、自生のものはすでに絶滅しているといわれています。そのため「野生絶滅種」に指定されているんです。

あの葉っぱもよく考えたらかなり変わってますよ。植物の葉ってふつう楕円形だったり細長かったりしますが、あんなふうに先が広がった扇子のような形ってちょっとほかに思い当たりませんよね。
しかも、よく見ると、たくさん切れ目が入っているもの、真ん中だけに切れ目が入っているもの、さらには切れ目がほとんど入っていないもの、いろいろなタイプがあるんですよね、おなじイチョウなのに。

このわけについてこんな説があります。化石の中から発見される古代のイチョウを調べると、今のイチョウよりもっと深くてたくさんの切れ込みがあるんだそうです。どうやら昔のイチョウの葉っぱにはたくさんの切れ込みがあって、時代を経るにつれて切れ込みが少しずつ無くなってきたらしいんです。
つまり切れ込みがたくさんある葉っぱは「先祖返り」のようなものだというんですね。面白いことに、1本の木の中に新しい性質と古い性質の葉っぱが混じって出てくることもあるんだそうです。

お近くのイチョウの木、きっと根元にたくさん葉が落ちていることと思います。深い切れ込みがたくさんある葉っぱをみつけたら、それはもしかしたら、恐竜が生きていた時代のイチョウの葉っぱの形を見ているのかもしれませんよ。まさに「生きた化石」ですね。

色づく季節に、遥かな古代を思う。
それも楽しみかたのひとつかもです。

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と、そんな話題からスタートした、2017年10月19日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…

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Today's Smile
ビリー・バンバンの菅原 進さんにお電話でお話を伺いました。

兄弟デュオとして1969年「白いブランコ」でメジャーデビュー、1972年「さよならをするために」が大ヒットしその年の紅白に出場。近年では「また君に恋してる」の坂本冬美さんによるカバーがオリコン週間シングルチャートTOP10入りを果たしたことや麦焼酎「いいちこ」のCMソングでも知られています。

三年前にそれぞれ大きな病気に見舞われたお二人。進さんが5月に大腸がんの手術。そして7月にはお兄さまの孝さんが脳出血を患い、入院生活を余儀なくされました。この年は45年の節目だったのですが記念公演はかなわず。しかし今年3月に、3年越しの45周年記念ライブを開催されました(この模様はDVDでリリースされています)。

孝さんは今もマヒが残り車椅子をお使いですが、今日もインタビューの後は伊勢市でのコンサート(しかも昼の部夜の部の二部構成)があり、この先もライブスケジュールはびっしりで「まるでデビューしたころのよう」とおっしゃるほどの精力的な活動が続いています。また9月には2枚組BEST盤「オールタイムベスト」をリリース。「ビリー・バンバンのすべてが詰まっています!」とのお言葉どおりのナンバーがずらり!

そんなビリー・バンバンが、来月、あの海援隊とともに森町でコンサートを開きます。「歌よりも話のほうが多いんじゃないかな」と冗談めかしておっしゃいましたが「トーク&ライブスペシャル」と銘打ったコンサート、素敵な音楽と楽しいトーク、ともに存分に楽しめるひとときになること間違いなしですね。

『海援隊 ビリー・バンバン トーク&ライブスペシャル』は平成29年12月17日(日)開場14:00/開演14:30、会場は森町文化会館大ホール。入場料は一般5,800円(友の会5,300円)全席指定・税込です。チケットは、チケットぴあ 【Pコード:336-354】(セブンイレブン、サークルKサンクスでも)ほか、森町文化会館、磐田市文化振興センター、磐田市情報館、袋井市月見の里学遊館、兵藤楽器店掛川本店、アクトシティ浜松チケットセンターで!

「三年前に病気をして、ビリー・バンバンはこれで終わりなのかと一時は思いました。でも頑張って三年越しに復活コンサートができた、これはきっと、みなさんから「歌ってほしい」という気持ちをいただいたからだと思います。今度のコンサートはトークも面白いですが、歌も1曲1曲、心こめて、愛をこめて歌います。ぜひおいでください」と進さん。ぜひ足をお運びください。
秋深し古代を思うSmile

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Happiness Style
ひろみち料理教室・野崎広路先生とお電話で。

身近な食材を使って手軽に作れる美味しい創作料理を教えてくださるひろみち先生。今回は『 鮭のムニエルキノコクリームソース』を教えていただきました。旬の秋鮭にキノコがたっぷりの濃厚なソース!深まる秋にぴったりのレシピです。

いつものように、材料も手順もとってもシンプル!なのにとっても美味しくつくれますよ。おもてなしにも最適ですし、今日が解禁のボージョレ・ヌーボーにも合いそうですね!秋の味覚を味わう一品、ぜひお試しください!

毎月第3土曜日の「男の料理教室」は今週末18日に10:00〜12:00雄踏文化センターで。毎月第4月曜日の「クッキングママ料理教室」は27日に同じ会場・時間帯で開催です。好評の佐鳴台「セレブの会料理教室」は30日の2回開催。どの教室も生徒さんは随時募集中です!お問い合わせは先生の携帯【090-2189-4575】までどうぞ。

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『My Choice Time〜天の光はすべて星』
夜空にはりつけられた囚われの美女、アンドロメダ座についてのお話でした。

秋の星空の目印である「秋の四辺形」は真南に来たときほぼ真っすぐに見えます。このとき、左上の角からさらに左上に伸びていく星の列があります。この部分ぜんたいとしては「大きな北斗七星」みたいにも見えます。

1等星は含まれていないものの、秋の夜空ではけっこう目立つこのかたち、古来わが国では四辺形の部分をマスに見立てて「枡形星」(ますがたぼし)」、斜めに伸びていく部分をマスに盛ったお米などをたいらにならすために使う棒(すりきり棒のことですね)に見立てて「斗掻き(とかき)星」と呼びました。

「秋の四辺形」はペガスス座の胴体でしたよね。そして「斗掻き星」の部分が、アンドロメダ座のメイン部分で、アンドロメダ姫のボディラインの一部になります。この「枡形星&斗掻き星」は、よく晴れた夜なら住宅街レベルの夜空でも見えますよ。

周りがじゅうぶん暗い空であれば、周囲の星をつなげていくと両手を鎖でつながれた囚われの美女の姿が浮かび上がってきます。そして、アンドロメダ姫の膝の先あたりにあるのが「アンドロメダ銀河」。

アンドロメダ銀河は北半球で唯一、肉眼で見ることができる銀河(=われわれの銀河系の外にある別の銀河)です。夜空に見えている星は基本的にみな銀河系の中にある星たちですから、アンドロメダ銀河はそのどれよりも遠く、それも、はるか遠くにあるんです。

よく目立つ星のなかで遠くにあるものを探すと、たとえば、夏の大三角の一角であるはくちょう座のデネブ。はくちょう座はまだ西の空に見えていますよ。この星は非常に遠くにあるために正確な距離を求めることが難しく、1,500光年とも、一説は3,000光年の距離とも言われています。これでもすでにじゅうぶん遠いのですが、アンドロメダ銀河は、なんと、およ230万光年。ゼロがいくつ違うんだろうというくらいに遠いんです。

光の早さで230万年かかるということは、逆に言えば、いま見えているアンドロメダ銀河は230万年前の光がいま地球に届いたということ。つまり、230万年前の姿をみている、ということでもあるんです。
人類はまだ旧石器時が始まるかどうかといったころ。初期のヒト科生物である猿人の一種「アウストラロピテクス」がまだ存在しているいっぽうでいまのヒト属の祖先にあたるホモ属が現れてくるころ、そして彼らが打ち砕いた小石を道具として使いだそうとしているころ、そんな時代です。

そんなはるかな古代の光が、今、地球に届いているんですね。
オープニングのお話にちょっと通じるところがある今回のお話でした。

ではいつものように、探し方画像です。
秋深し古代を思うSmile

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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ

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