春眠と啓蟄とSmile
2019年03月07日
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(木)青野友彦
さて、季節は油断しているとどんどん進んでしまうもので、二十四節気では昨日から立春の次の季節である啓蟄(けいちつ)に入りました。番組ブログによると、昨日のFMハローにはモンスターが出没したそうですが(^-^;、大地もしだいに暖まってきて、冬眠から目覚めた虫たちが穴をひらいて顔を出すころという意味です。
「啓」は、手紙の書き出しに使う拝啓の啓、この字には「ひらく・あける」という意味があります。「蟄」のほうはちょっと難しい字で、執行するの執という字の下に虫と書いて、こちらは「かくれる・とじこもる」といった意味(蟄居なんていう熟語もありますね)。すなわち「かくれていたものがひらく」ということです。
さきほど「冬眠から目覚めた虫たち」と言いましたが、この場合の「虫」とは、昆虫というよりは、冬のあいだ土の中にとじこもっている蛙や蛇をさしているようです。カエルもヘビも漢字で書くと「虫へん」ですものね。もっとも、虫へんの漢字って守備範囲がずいぶん広くて、蛤や蜆、蝦とか蛸もそうだし、蟹も下が虫ですしねえ。これはどうも人、獣、魚、鳥以外の生物ぜんたいをひっくるめて虫という字で表したらしいです。
それはともかくとして、冬眠する生物はたくさんいますけれども、いくら長い間冬眠していも、春がくるとちゃんと目覚めるんですよね。自然っていうのはすごいもんだと思います。ひるがえってぼくたち人間はというと、これがむしろ春眠暁を覚えずなんて言ってかえって起きられなくなったりなんかしちゃう。
昨日から今日にかけてのようにぐずつく空模様の日もありますが、総じてだんだん気候が良くなってくるこれからの季節、寒くて震えることもないし、暑くて汗をかくこともない春の眠り。これがじつに心地がいいのは確かではありますから、つい寝過ごしてしまうのも無理からぬところではあります。
けれども、じつはこの「春眠暁を覚えず」っていう言葉、本来は「日の出の時刻が早くなって、起きるころにはもう明るくなっている」っていう意味なんだそうなんです。だから夜が明たことに気がつかないというわけ。なるほどこれも春の訪れこを実感させてくれる現象です。日の出はだいぶ早くなってきてますからね。でも、ということはですよ。起きる時刻は変わっていないってことですよねこれ。だから「春眠暁を覚えず」は寝坊の言い訳にはならんのですよホントはね。
よりよい朝を迎えるための方法にはいろいろありますが、そのひとつに「深呼吸で1日を始める」があるそうです。目を覚ましたらまずゆっくり大きく深呼吸する。体内に酸素を行き渡らせて代謝を上げる、自律神経のバランスを整えるなどの効果があるそうですよ。
一日の始まりのちょっとしたことが、イキイキの源にもなったりますしね。これからの季節、春眠をむさぼるのもたまには良いですが、むしろ、春の朝を気持ちよく楽しむ気持ちで迎える、なんてのも、いいかもですよ。
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と、そんな話題からスタートした、2019年3月7日のSmile on Radio木曜日。登場いただいたのは…
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◎Happiness Style◎

*サヤエンドウとは「若い莢を莢ごと食べることができるエンドウマメ」のこと。キヌサヤという呼び名もありますね。彩りを思い浮かべるといかにも春、そのイメージどおり、旬を迎えるのは3~5月つまり早春から春にかけて。これから一番美味しい時期を迎えます。
*ビタミンCを豊富に含み、またβカロテンは膚や粘膜の細胞を正常に保ってくれます。肌の老化を防ぐビタミンEを加えることで美肌づくり効果も!これはうれしい成分ですね、ナッツやオリーブオイルなどと一緒にいただくのがよさそうです。莢にハリとツヤがあり、ポキッと折れるくらいにみずみずしく、ヘタもヒゲもピンとしていて元気なものを選びましょう(^^)b
*今回のおすすめ調理方法は「サヤエンドウとイカのオイスター炒め」。切込みを入れたイカをゴマ油で炒め、火が通ったらヘタとスジを取り除いておいたサヤエンドウを入れ、オイスターソース・しょうゆ・砂糖を入れて味がなじんだら出来上がり。お好みでニンニクやショウガ、鷹の爪などを加えるのもあり。簡単なのに本格中華ふうの一品!めっちゃビールが進みそうですぞ(^-,^)ぜひお試しあれ!
*大好評の「シャンゼリゼ野菜コンシェルジュ」。毎回ひとつのお野菜を取り上げて、シェフ特製のスペシャル料理とともに野菜ソムリエのみなさんがくわしく解説してくださいます。3月は初回6日(水)は過ぎてしまいましたが二回目は13日(水)のランチタイム開催です。
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◎とむさんのMy Choice Time◎
木曜日のMy Choice Timeは、時代や世代を超えて輝き続けるサウンドをピックアップしてお届けしています。
今日は、日本を代表するアコーティックギタリストの一人、吉川忠英。1974年リリースのファーストソロアルバム『こころ』を特集しました。
アルバム全体を貫く、素朴で暖かみのある、どこかセピア色がかった懐かしさも感じるフォーク・ロック・サウンドがじんわりと心地良い一枚です。
お届けしたナンバーは
◎夢が少しづつ
◎野良犬
◎古い時計の
◎こころ
◎日曜日の午後
◎青い空
の6曲でした!
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*また、「イベント情報」コーナーでお届けしたのは大井川鉄道の無人駅を芸術作品で彩る催し「UNMANNED(アンマンド) 無人駅の芸術祭/大井川2019」。「無人駅が開くと地域が開く」をコンセプトに、無人駅がある地域に人を呼び込もうと企画されて今回が3年目。
*昨年のオープニングセレモニーで、主催のNPO法人クロスメディアしまだの大石理事長さんは「無人駅周辺には多くの人が生活している。アートを通じてそうした姿を見てもらい、無人ではないと伝えていきたい」と挨拶されたそうで、本当にそのとおりですよね。
*無人駅を活性化する試み、ここ遠州地域でも天浜線で(無人駅に限りませんが)駅舎を飲食店などに貸し出して好評だそうで、5月ごろには初めての宿泊施設、いわば”無人駅ホテル”がオープン予定とのこと。この動き、今後も注目ですね。
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お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ
「啓」は、手紙の書き出しに使う拝啓の啓、この字には「ひらく・あける」という意味があります。「蟄」のほうはちょっと難しい字で、執行するの執という字の下に虫と書いて、こちらは「かくれる・とじこもる」といった意味(蟄居なんていう熟語もありますね)。すなわち「かくれていたものがひらく」ということです。
さきほど「冬眠から目覚めた虫たち」と言いましたが、この場合の「虫」とは、昆虫というよりは、冬のあいだ土の中にとじこもっている蛙や蛇をさしているようです。カエルもヘビも漢字で書くと「虫へん」ですものね。もっとも、虫へんの漢字って守備範囲がずいぶん広くて、蛤や蜆、蝦とか蛸もそうだし、蟹も下が虫ですしねえ。これはどうも人、獣、魚、鳥以外の生物ぜんたいをひっくるめて虫という字で表したらしいです。
それはともかくとして、冬眠する生物はたくさんいますけれども、いくら長い間冬眠していも、春がくるとちゃんと目覚めるんですよね。自然っていうのはすごいもんだと思います。ひるがえってぼくたち人間はというと、これがむしろ春眠暁を覚えずなんて言ってかえって起きられなくなったりなんかしちゃう。
昨日から今日にかけてのようにぐずつく空模様の日もありますが、総じてだんだん気候が良くなってくるこれからの季節、寒くて震えることもないし、暑くて汗をかくこともない春の眠り。これがじつに心地がいいのは確かではありますから、つい寝過ごしてしまうのも無理からぬところではあります。
けれども、じつはこの「春眠暁を覚えず」っていう言葉、本来は「日の出の時刻が早くなって、起きるころにはもう明るくなっている」っていう意味なんだそうなんです。だから夜が明たことに気がつかないというわけ。なるほどこれも春の訪れこを実感させてくれる現象です。日の出はだいぶ早くなってきてますからね。でも、ということはですよ。起きる時刻は変わっていないってことですよねこれ。だから「春眠暁を覚えず」は寝坊の言い訳にはならんのですよホントはね。
よりよい朝を迎えるための方法にはいろいろありますが、そのひとつに「深呼吸で1日を始める」があるそうです。目を覚ましたらまずゆっくり大きく深呼吸する。体内に酸素を行き渡らせて代謝を上げる、自律神経のバランスを整えるなどの効果があるそうですよ。
一日の始まりのちょっとしたことが、イキイキの源にもなったりますしね。これからの季節、春眠をむさぼるのもたまには良いですが、むしろ、春の朝を気持ちよく楽しむ気持ちで迎える、なんてのも、いいかもですよ。
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と、そんな話題からスタートした、2019年3月7日のSmile on Radio木曜日。登場いただいたのは…
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◎Happiness Style◎

※写真はイメージです。
野菜ソムリエ・尾白進哉先生とお電話で。テーマ食材『サヤエンドウ』について教えていただきました。*サヤエンドウとは「若い莢を莢ごと食べることができるエンドウマメ」のこと。キヌサヤという呼び名もありますね。彩りを思い浮かべるといかにも春、そのイメージどおり、旬を迎えるのは3~5月つまり早春から春にかけて。これから一番美味しい時期を迎えます。
*ビタミンCを豊富に含み、またβカロテンは膚や粘膜の細胞を正常に保ってくれます。肌の老化を防ぐビタミンEを加えることで美肌づくり効果も!これはうれしい成分ですね、ナッツやオリーブオイルなどと一緒にいただくのがよさそうです。莢にハリとツヤがあり、ポキッと折れるくらいにみずみずしく、ヘタもヒゲもピンとしていて元気なものを選びましょう(^^)b
*今回のおすすめ調理方法は「サヤエンドウとイカのオイスター炒め」。切込みを入れたイカをゴマ油で炒め、火が通ったらヘタとスジを取り除いておいたサヤエンドウを入れ、オイスターソース・しょうゆ・砂糖を入れて味がなじんだら出来上がり。お好みでニンニクやショウガ、鷹の爪などを加えるのもあり。簡単なのに本格中華ふうの一品!めっちゃビールが進みそうですぞ(^-,^)ぜひお試しあれ!
*大好評の「シャンゼリゼ野菜コンシェルジュ」。毎回ひとつのお野菜を取り上げて、シェフ特製のスペシャル料理とともに野菜ソムリエのみなさんがくわしく解説してくださいます。3月は初回6日(水)は過ぎてしまいましたが二回目は13日(水)のランチタイム開催です。
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◎とむさんのMy Choice Time◎
木曜日のMy Choice Timeは、時代や世代を超えて輝き続けるサウンドをピックアップしてお届けしています。
今日は、日本を代表するアコーティックギタリストの一人、吉川忠英。1974年リリースのファーストソロアルバム『こころ』を特集しました。
アルバム全体を貫く、素朴で暖かみのある、どこかセピア色がかった懐かしさも感じるフォーク・ロック・サウンドがじんわりと心地良い一枚です。
お届けしたナンバーは
◎夢が少しづつ
◎野良犬
◎古い時計の
◎こころ
◎日曜日の午後
◎青い空
の6曲でした!
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*また、「イベント情報」コーナーでお届けしたのは大井川鉄道の無人駅を芸術作品で彩る催し「UNMANNED(アンマンド) 無人駅の芸術祭/大井川2019」。「無人駅が開くと地域が開く」をコンセプトに、無人駅がある地域に人を呼び込もうと企画されて今回が3年目。
*昨年のオープニングセレモニーで、主催のNPO法人クロスメディアしまだの大石理事長さんは「無人駅周辺には多くの人が生活している。アートを通じてそうした姿を見てもらい、無人ではないと伝えていきたい」と挨拶されたそうで、本当にそのとおりですよね。
*無人駅を活性化する試み、ここ遠州地域でも天浜線で(無人駅に限りませんが)駅舎を飲食店などに貸し出して好評だそうで、5月ごろには初めての宿泊施設、いわば”無人駅ホテル”がオープン予定とのこと。この動き、今後も注目ですね。
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お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ